ps4ゲーム JUDGE EYES ジャッジアイズ:死神の遺言 レビュー
システム 6
シナリオ 8
グラフィック 8
サウンド 8
プレイ時間 27時間(寄り道せずクリアを目指して)
如くシリーズは「北斗が如く」のみプレイ済みです。
キムタクが好きになる、そんなゲーム
システム
3Dで表現された歌舞伎町をモデルとしたマップを舞台にしたアクションゲームです。
マップにはNPCのモブキャラが配置されていて、その中に敵もいて近づくと戦闘になります。
通行人のモブキャラが結構な数配置されていて、独り言を言っていたりします。作りこまれていると感じました。
基本的には如くシリーズと同じ系譜のものかと思います。
章仕立てになっており、メインクエストを主軸に進めていく過程でマップ内を移動する内、サブイベントも発生するといった感じです。
この手のゲームのジャンルは、オープンワールドRPGと表現していいのでしょうか。
スカイリム、フォールアウトだとか、GTA、RDRやゴッドオブウォー、アサシンクリードなどのゲームと、広い意味では同じ部類のゲームだと感じているのですが、どのように表現していいか自分の中で定まっていません。
上記に上げたゲームよりも作りに奥行きが無く感じます。
アクション部分についてですが、それほどシビアなプレイは要求されません。
難易度ハードでプレイしましたが、回復アイテムを使いつつ回避行動連打で攻撃を避け、□△の通常攻撃連打、必殺ゲージがたまったらゲージ消費の技を当てるといった戦法でクリアできました。
感覚としては無双シリーズような感じ?もしくはファイナルファイトのような2Dベルトアクションゲームの3D版。
ダークソウル、ゴッドオブウォーに比べると作りが浅く感じます。
レベルの概念は有りませんが、敵撃破やイベント消化で手に入るスキルポイントを消費して、アビリティを取得することができます。
スキルポイントはおそらく無限に手に入るので、最終的には全てのアビリティを取得できるようになっているかと思います。
僕は限られたポイントを割り振ってオリジナルのキャラビルドができるようなゲームが好きなのですが、そういったシステムではありませんでした。
その他の要素ですが、所謂ゲーム内ゲーム、様々なミニゲームが盛りだくさんです。
「北斗が如く」をプレイしていて感じたことでもあるのですが、この制作会社が作るゲームは、主軸となるストーリーとアクションゲームがあり、その脇でたくさんのミニゲームを盛り込むといった制作設計なのかと感じました。
まずセガの過去作品がいくつか収録されています。スペースハリアー、ぷよぷよ、ハウスオブザデッド、ファイティングバイパース、バーチャファイター、ファンタジーゾーン、モーターライド。
そのほか麻雀、ポーカー、ブラックジャック、花札、ドローンレース、将棋、バッティング、ダーツ。
さらに鍵開けゲーム、間違い探しゲーム(正確には正解探しゲームですが)、尾行ゲームなどなど…。
本当に盛りだくさんです。一つ一つはミニゲームでしかないかもしれませんが(セガ過去作をミニゲームと表現するのは悪いでしょうか)、これだけ詰め込まれると圧巻です。
よくこれだけ詰め込んだもんだ、と感心してしまいました。
盛りだくさんの要素が入ったゲームなのですが、一つ一つが浅いと感じます。
ですが一定の基準を守ったクオリティで作られているとも思います。
洋ゲー大作には見劣りするゲームでした。
シナリオ
過去に無罪にした殺人容疑者が再び殺人罪で逮捕されたというトラウマを持つ元弁護士の探偵が主人公です。
ヤクザ、警察、製薬会社、政府が関わる陰謀にトラウマの事件が絡み合ってくる…といった感じです。
正義が悪に立ち向かう、王道とも言えるストーリーかと思います。
和ゲーにしては珍しく、アダルトに向けたストーリーです(如くシリーズはそうなのかもしれませんが、ほぼ初見の僕は新鮮でした)
ストーリーを魅せることに一番重点を置いているゲームなのかと感じました。役者の魅力を存分に表現してやろう、という意気込みを感じました。
2時間スペシャルのテレビドラマを見終えたようなプレイ後感です。(映画ではなくドラマだと感じるのはキムタクの要素が強いためかと思います)
このゲームで特筆すべきはやはり木村拓哉さん、キムタクかと思います。
キムタクと言えば日本人であれば誰もが知っている人物と言って差し支えないと思いますが、そのキムタクをどのように料理するのか。
キムタクらしさを損なうことなく、見事に表現されているかと思います。
華麗なアクションを決めるキムタク、悪に怒りの感情をぶつけるキムタク、自らの力不足に悔し涙するキムタク…。
どこを切ってもキムタクであり、さしずめキムタクの金太郎飴、といったところではないでしょうか。
僕が好きだったのはギャグシーンのキムタクで、他のキャラのボケに対し、おいおいおいおい…などと呆れツッコミをするキムタクはどこかで見たふうであり、プレイしていてニヤついてしまいました。
最初、脚本担当の方はテレビドラマ制作の分野の方なのかなと思いましたが違うみたいです。
脚本は古田剛志さんという方が担当されているとのことで、この方が担当された過去作の龍が如く0もネットで見た限り好評とのことでした。
シーンの見せ方がうまいと思います。プロの仕事を感じさせる箇所が要所要所にあります。
僕はシナリオを重視するゲームがあまり好きではありません。そのシナリオが体質に合わなかった場合、クリアを目指す上で延々とつまらなさを味わい続けなければならないからです。
ですがこのゲームは苦痛を感じることなく、シナリオを楽しみながらプレイすることができました。
でも少し眠かったです。
グラフィック
登場する大体のメインキャラクターが実在する俳優などで表現されています。
感情表現の表情などもうまく表現されていると思いますが、以前プレイした「ゴッドオブウォー」、「デトロイトビカムヒューマン」など洋ゲーのほうが出来が良かったように感じました。
3Dマップは日本の歌舞伎町をモデルにしたものかと思いますが、日本を舞台にしたもので、これほど細かく表現できているゲームは他にないのではないでしょうか。
ポスター、広告、看板など現実で何となく目に入る雑多な風景が見事に表現されているかと思います。シリーズを通して培ってきたものかと思います。
ゲーム内では現実にあるお店も多数登場します。
これが一つ二つしかないのであれば「広告かよ…」とうんざりしますが、本当にたくさんのリアル店名が登場するので、現実世界に近い感覚でゲームに没入でき、楽しめました。
サウンド
メインストーリーに関わるセリフ部分はほぼフルボイスで表現されています。
出演俳優が声優も務めていて、それぞれの演技を披露されています。
最初はキムタク声優うまくないなぁなどと素人感で思ったりしていたのですが、ストーリーが進むにつれそのように感じることも無くなっていきました。
歌詞付きの挿入歌がいくつか用意されており、その内の一曲はキムタクが歌っています。メジャーのJポップ音楽チャートに入っていても違和感のないような曲だと感じました。
総合感想
このゲームをプレイする前、僕はキムタクに対し、どこか批判めいた感情を持っていたかもしれません。
いい年してアイドルだなんてとか、スマップの裏切り者、なんていう週刊誌の情報を真に受けた思いもありました。
しかし、プレイを進めるうちにどんどんキムタクのことが好きになっていく自分がそこにいました。
キムタクと言えば名台詞「ちょ待てよ!」ですが、この台詞もプレイ中に聞くことができます。
この台詞が聞けた時、僕は本当にうれしくて、キムタクのことを好きになっている自分を自覚しました。
もっと知りたいなキムタクのこと。そんな自分が新しく生まれていることに気づきました。
このゲームの発売日の丁度一か月前が誕生日だったんだね。11月13日、46歳。僕より11コ年上なんだね。
サーフィンが好きなんだ。僕はスポーツはあまり得意じゃないけど、キムタクと一緒ならきっと楽しいんだろうな。
奥さんとの出会いもサーフィンがきっかけなんだね。僕もサーフィンを始めていたなら、奥さんと出会う前に仲良くなれたのかな。
スマップが解散しちゃってさみしくない?僕ならきっとそのさみしさを埋めてあげられると思う。
拓哉に会いたくて、ずっとYoutubeで拓哉のこと見ているよ。
多分拓哉も、僕が見ていること感じてくれてると思う。
もうライブはしないのかな。拓哉の生の歌声、聞きたいよ(声で孕みたいよ)。
もし他のスマップのメンバーが許せないっていうんなら、僕に教えてほしい。
僕は拓哉のためなら何だってできる。中居、香取、草彅、吾郎、みんな亡き者にしてあげる。
だって拓哉は僕の、僕だけのアイドルになってくれるってゲームやってて感じたんだからね。
苦しいことも、うれしいことも、全部全部拓哉と共有したいよ。
大好きだよ拓哉。エンディングで約束した探偵依頼にかこつけた猫ちゃん探しのデート、楽しみにしてるからね。