システム 8
シナリオ 7
グラフィック 10
サウンド 10
クリアタイム:難易度HARDCOREで17時間ほど
探索アドベンチャーガンシューティングです。
バイオハザード2の正統進化のゲームです。
3Dマップを探索し、敵を銃で倒し(ナイフも有りますが)、アイテムを拾いながら、道中にあるパズルを解きつつ、進めていきます。
同じ系統のゲームはそこそこリリースされてきたかと思いますが、このジャンルにおいて現在最先端の出来と言っていいと思います。
バイオ2を楽しめた方なら間違いなく楽しめる作品でしょう。
タイトルのリメイクの冠の部分はシナリオ(基本的な筋道)部分と大雑把なマップ構成にかかっていることであり、バイオ2をやりなれた方でも新鮮な気持ちで楽しめるでしょう。
ホラーのカテゴリに分類されるゲームですが、びっくり系です。この感じは日本ホラーというより海外ホラーといった感じでしょうか。
このゲームにおいて一番力を込められた部分だと感じたのは、配置です。
アイテム、敵とかの配置です。それらを置くマップです。面白くなるように計算された配置を感じました。
敵を倒して進めていくというより、限られたアイテムを駆使して生存を目指すといった作りです。
素晴らしいバランス感覚のゲームでした。
道中執拗にプレイヤーを追いかけてくる無敵のクリーチャーの存在があります。
このアイデアは過去作バイオ3の『追跡者』からのものかと思いますが、面白い要素というより面倒な要素に感じました。
このクリーチャー、セーブポイントのあるセーブエリアには決して侵入してこないという性質があるのですが、これはゲーム内ではどういった設定がなされているのかよくわかりませんでした。
セーフゾーンを作っておかないと難易度が高くなりすぎるから、という理由かと思いますが、それはメタ視点のものであり、ゲーム内で何らかの理由づけがほしかったです。
過去から続くゲームジャンルの最先端クオリティのゲームではありましたが、新鮮な要素は感じることができませんでした。
今まであったジャンルのゲームを綿密に計算し直し、グラフィック、操作性を向上させたゲームという印象です。
速いクリアを達成することで解禁されるゲームモード『The 4th Survivor』と『The 豆腐 Survivor』があります。
両方無印バイオ2にあったクリア特典的ミニゲームです。
『The 4th Survivor』は限られた手持ちアイテムでギリギリクリアできる難易度で、こちらも素晴らしく計算されたバランスだと感じました。
『The 豆腐 Survivor』はさらに難易度を上げた作りになっており、敵を倒すことより回避に徹することを目指したゲーム性になっています。
ゲームプレイヤーの中には『縛りプレイ』をする方々がいます。
それは最速クリアを目指すRTA(リアルタイムアタック、海外ではSpeed Run)だったり、ノーコンテニュー(海外ではNo Death)だったりします。
プレイヤーが自分に制限を課してプレイするといった現象は、ネットの登場によりゲームをストリーミングする人々が現れ、広がっていっていると感じています。
このゲームはそういったプレイを意識して作られた作品であると感じました。
発売前に出された体験版が30分間しかプレイできないようになっているというのも、縛りプレイを意識したのかなと感じました。
おそらくこのゲームのRTAに挑戦するプレイヤーは多いと思われます。挑戦したくなる作りになっています。
初見では難易度hardcoreで初めたのですが、難易度standardのほうが面白かったです。
ゲームによっては高難易度を選んでのプレイは、「敵が固くなる」、「敵の攻撃力が高くなる」だったりします。
高難易度=面倒くさくなるっていうのを感じています。
そもそも難易度設定ってなくならないかなぁって思ってます。
シナリオについては無印バイオ2と特に変わりないと思います。
僕はゲームのシナリオについては、「勇者がさらわれたお姫様を救いに魔王を倒しに行く」くらいのものでいいと思っています。
それを引っかかりなく如何に馴染ませてくれるかが重要です。
もちろん良いシナリオを作っていただけるなら、それに越したことはないのですが。