PS4ゲーム 『FARCRY NEW DAWN』レビュー
評価
システム 5
シナリオ 6
グラフィック 6
サウンド 7
ふた昔前の洋ゲーの理不尽的空気感を最新作で味わえる、そんな新鮮なゲームでした
シナリオ
僕がこのシリーズを体験したのが3でした。
4はやらなくて、5はプレイしました。
面白かった、楽しかった、という印象のゲームです。
3は大学生がバカンスに来た島で部族間闘争に巻き込まれるといった感じでした。
印象深いのはセックスシーンがあったことです。
僕は国内の規制版をプレイしていたので、セックスシーンがあったことに気づきませんでした。
おそらくそのシーンは国内規制版ではただぼかしを入れただけのような、何をしているのかよくわからないといったシーンになっていたかと思います。
僕はゲームをプレイしていて、「規制をしているせいでよくわからない表現になっている」と感じることが多々あります。
例えばウルフェンシュタイン2での体験ですが、キャラ2人のセックスシーンが飛ばされたせいで関係性がよくわからない展開になっている、というのがありました。
規制を入れるにしてもぶつ切るだけでなくうまく表現を作ってほしいというのはユーザーとしてのわがままでしょうか。
で、ファークライ。
そのセックスシーンのせいでアンモラルなイメージを持っていたのですが、ファークライ5でのプレイではそこまで攻めている作風でもないのかなというイメージに変わりました。
ファークライ5ではボスがカルト教団の教祖という、僕好みのシナリオだったのですが、楽しめませんでした。
宗教的要素を表現するというのはどんな作品でも難しいことだと思います。
登場キャラが教祖をカリスマと持ち上げるのですが、プレイする僕にはその教祖がそんなカリスマ性のある人物には見えず、シナリオにすんなり入り込めませんでした。
今作はそのファークライ5を下地に作ってあるので、やはり僕にはなじめないシナリオ展開でした。
システム
オープンワールドのガンシューティングです。
現在のゲーム視点では、全く新鮮さのないありふれたゲームです。
まずマップがある。メインのクエストがある。サブのクエストもある。メインに沿って行けばゲームクリア。
マップ内で集めたアイテムで新しい武器が作れたりする(クラフティング)。
敵を倒した経験値でキャラクターを成長させることができる。
もうよくあるゲームです。古臭いゲームです。
おそらくファークライ3辺りのゲーム性から進化させる気がないのだと思います。
もはや古典と言ってもいいゲーム性であり、最新作でこういったものが発売されるということは一定の購買層があるのかと思います。
この感覚は、ゲーム性の進化を感じないJRPG、にも同じものを感じたりします。
僕はゲームに求めるもののひとつが「新鮮さ」だったりしますので批判的な視点になってしまします。
もうなんかわざと作ってるんじゃねぇかってくらい一昔前の洋ゲー的雰囲気のゲームです(バグの部分も含めて)。
クソゲー、と感じた部分が2か所ほどありました。
一か所目は「近接装備で戦わなくてはならない」というシーン。
盾持ちの敵と戦わなければならないのですが、なんというかこちらの攻撃のバリエーションも少ない上、相手の隙も少ないので、どうすりゃええんじゃいとゲームオーバーを繰り返していたところ、相手が勝手に落下死してクエストクリアという最新発売のゲームとは思えない展開の部分。
もう一か所はカーバトルのシーン。
車に乗りながら戦え!という意図のシーンなのかもしれませんが、車から降りて戦うのほうが楽、という部分。
このレビュー書いていて思いましたが、僕の楽しみたい方向と開発の楽しませたい方向が全くすれ違っているのかもしれません。
僕はゲームクリアを目指すうえでなるべく労力少なく効率的に進めていきたいという人間なのですが、その工程部分も楽しんでくれよ!っていう開発の熱意だったのかもしれません。
全く共感できませんでした。ごめんなさい。