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ウルフェンシュタイン: ヤングブラッド
PS4

評価
システム   6
シナリオ   6
サウンド   7
グラフィック 7

プレイ時間:18時間ほどでエンディング
過去作で体験できた過激な演出は今作では味わえず

よくあるFPSのガンシューティングです。
メイン、サブのクエストがあり、拠点となる秘密基地でクエストを受注しマップ間を移動しそれぞれの地でクエストをクリアしていく。
クエストは大体、敵がいるところへ行って標的を倒せとかアイテムを見つけろとかです。
レベルアップ時に入手できるスキルポイント消費でスキルをアンロック、マップ上で入手するコインを使い武器強化、などこれもよくある要素かと思います。
この手のテンプレ系ガンシューティングは、近年新作をプレイしているとよくぶち当たる印象です。
特色としてはCOOPプレイができる点でしょうか。
プレイヤーは主人公のブラスコヴィッチ姉妹のどちらかを選びゲームは始まるわけですが、選ばなかった片方は常にバディとして共に行動してくれます。
この片割れは基本AI操作なのですが、オンラインでマッチングした場合他プレイヤーの操作となります。

ボリュームもさほどではなく、シナリオも大きな盛り上がりもなく、印象としてはウルフェンシュタイン2.5といった感じです。
定価が3.800円のゲームですので、値段相応とも言えるのかもしれません。
PC版が先行で販売されており、評価は今一つとのことでしたが、テンプレ系ガンシューティングとしての出来はそれほど悪いとは思いませんでした。
操作性も悪い感じはなく、FPSガンシューティングの面白さは感じることはできたかと思います。
低評価の原因はユーザーがこの手のガンシューティングに飽きが来ている、ということなのかもしれません。
似た印象のゲームであるファークライの新作やレイジ2も評価は芳しくなかった印象です。

僕はウルフェンシュタイン2のみプレイ済なのですが、「過激な描写」の演出が強く印象に残るゲームでした。
例えば、主人公がギロチンにより斬首されるもその首を仲間が受け取って別の体にすげ替えるとか、敵の親玉として物凄く下品な演出のされたヒトラーがいるとか、セックスのシーンもありました。
ヒトラーに関しては、実在した人物をここまで下劣に表現した作品は見たことがない、という感想です。
今作もそういった部分に期待していたのですが、残念ながら過去作と比べ薄味の印象でした。
強いて言えば仲間の顔にナイフが突き立てられるシーンくらいでしょうか。
ウルフェンシュタイン2の日本語版では規制が入り、セックスシーンが切り取られストーリーが進行したため、展開がすっ飛ばされたという場面がありました。
海外版と比べていないのでわかりませんが、今作でも規制はあったのでしょうか。
CEROに関するゲームサイトのレビューを見たのですが、日本におけるゲームというものは「親が子に買い与えるもの」というイメージが強いようです。
そのため売り上げの低下を懸念するメーカーが自主的に規制するということで、CERO自体が規制を強制するものではないということでした。
せめてシーンをすっ飛ばすならその部分を補完する何かを用意していただきたいとも思いますが、ローカライズにリソースを多く割くというのも難しいことなのかもしれません。
僕はもうおじさんなので、おじさんが自分で買う分には規制がないものをプレイしたいですがー。
最近はPC版で海外の規制なしをプレイできるような環境ではありますので、そちらで楽しめばいいのかもしれませんが。